「IPアドレスを教えてください」とサポートに言われたり、ネットの設定でIPアドレスが必要になったりして、困ったことはありませんか?
IPアドレスには「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」の2種類があり、調べ方が違います。この記事では、それぞれの違いと、スマホ・パソコン別の調べ方をまとめました。
- グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの違い
- iPhone・Android・Windows・Macでの調べ方
- IPアドレスを調べるときの注意点
そもそもIPアドレスとは?
IPアドレスは、インターネットやネットワーク上の「住所」のようなものです。データを送るときに、どの機器に届けるかを見分けるために使われます。
IPv4では「192.168.1.5」のように、0〜255の数字を4つ、ドットで区切って表します。
調べる前に:2種類のIPアドレスの違い
| グローバルIPアドレス | プライベートIPアドレス | |
|---|---|---|
| 使われる場所 | インターネット上 | 自宅や会社のネットワーク(LAN)の中 |
| 割り当てる人 | プロバイダー | ルーター |
| よくある例 | 端末ではなく、ルーター(回線)ごとに1つ | 192.168.x.x、10.x.x.x など |
| 調べ方 | 確認用のWebサイトにアクセスする | 端末の設定画面で確認する |
自宅のWi-Fiにつながっているスマホやパソコンには、それぞれプライベートIPアドレスがついています。インターネットに出るときは、ルーターがグローバルIPアドレスに付け替えて通信しています。
「サポートに聞かれた」「サーバーの設定に使う」など、外から見たアドレスが必要ならグローバル、家の中の機器の設定ならプライベートを調べましょう。
グローバルIPアドレスの調べ方
グローバルIPアドレスは、確認用のWebサイトにアクセスするだけで調べられます。検索エンジンで「IPアドレス 確認」と検索すると、アクセスしただけで自分のグローバルIPアドレスを表示してくれるサイトが見つかります。
注意点として、Wi-Fiにつないでいるときとモバイル回線(4G/5G)のときでは結果が変わります。調べたい回線につないだ状態で確認しましょう。
プライベートIPアドレスの調べ方
プライベートIPアドレスは、端末の設定画面から確認できます。※OSのバージョンや機種によって、メニュー名が少し違うことがあります。
iPhone
- 「設定」→「Wi-Fi」を開く
- 接続中のネットワーク名の右にある「i」マークをタップ
- 「IPアドレス」の欄に表示されている数字を確認
Android
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」(または「接続」)→「Wi-Fi」を開く
- 接続中のネットワークをタップ(歯車マークの場合もあり)
- 「詳細」などを開いて「IPアドレス」を確認
Windows
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く
- 「Wi-Fi」(有線なら「イーサネット」)→ 接続中のネットワークの「プロパティ」を開く
- 「IPv4アドレス」の欄を確認
コマンドに慣れている人は、コマンドプロンプトでipconfigと入力しても確認できます。
Mac
- アップルメニュー →「システム設定」→「ネットワーク」を開く
- 「Wi-Fi」を選び、接続中のネットワークの「詳細」をクリック
- 「TCP/IP」のタブで「IPアドレス」を確認
IPアドレスを調べるときの注意点
- IPアドレスは変わることがある:多くの家庭では、ルーターやプロバイダーが自動で割り当てる「動的IPアドレス」なので、再起動などで変わることがあります
- グローバルIPアドレスはむやみに公開しない:個人の住所まではわかりませんが、おおまかな地域やプロバイダーは推測できるので、SNSなどに載せるのは避けましょう
- 「169.254.」で始まる場合はつながっていない:ルーターからアドレスをもらえていない状態です。ルーターの再起動を試してみましょう
IPアドレスが必要になるのはどんなとき?
ふだんの生活でIPアドレスを意識することはほとんどありませんが、次のような場面では確認が必要になります。
- ネットの不具合でサポートに問い合わせるとき:プロバイダーや機器メーカーから、IPアドレスを聞かれることがあります
- プリンターやネットワーク機器を設定するとき:家の中の機器同士をつなぐために、プライベートIPアドレスを入力することがあります
- ルーターの管理画面を開くとき:ルーターの設定画面は「192.168.〇.1」のようなアドレスで開くことが多いです
- 会社のシステムやサーバーにアクセス制限があるとき:許可されたグローバルIPアドレスからしか接続できない仕組みになっていることがあります
- ゲームや監視カメラなどの設定をするとき:外部から家の機器につなぐために、グローバルIPアドレスの確認が必要になる場合があります
動的IPアドレスと固定IPアドレスの違い
IPアドレスには、割り当て方の違いで「動的」と「固定」の2種類があります。
| 動的IPアドレス | 固定IPアドレス | |
|---|---|---|
| 特徴 | 接続のたびに自動で割り当てられ、変わることがある | いつも同じアドレスが使える |
| 主な利用者 | 一般家庭のほとんど | 企業、サーバー運営者など |
| 費用 | 通常のプロバイダー料金に含まれる | 追加料金がかかることが多い |
家庭のインターネットでは、グローバルIPアドレスもプライベートIPアドレスも、ほとんどが動的に割り当てられています。そのため、前に調べたアドレスが今も同じとは限りません。設定や問い合わせに使うときは、その都度確認しましょう。
プライベートIPアドレスは、ルーターの「DHCP」という機能が自動で配っています。プリンターなど、アドレスが変わると困る機器は、ルーターの設定で同じアドレスを割り当て続けるようにすることもできます。
IPv6アドレスが表示されたときは?
確認サイトや設定画面で「2001:db8:〇〇〇〇…」のような、英数字とコロンが並んだ長いアドレスが表示されることがあります。これはIPv6アドレスです。
IPv4のアドレスが足りなくなったことから生まれた新しい形式で、最近の光回線やスマホでは、IPv4とIPv6の両方が割り当てられていることも珍しくありません。サポートなどで聞かれたときは、「IPv4とIPv6のどちらが必要か」を確認すると話がスムーズです。
IPアドレスからわかること・わからないこと
「IPアドレスを知られたら、住所がバレるのでは?」と不安になる人もいると思います。IPアドレスからわかる情報には限りがあります。
| わかること | わからないこと(一般の人には) |
|---|---|
| 利用しているプロバイダー | 個人の名前 |
| おおまかな地域(都道府県や市区町村レベルのことも) | 正確な住所 |
| どの回線からアクセスしているか | 電話番号やメールアドレス |
ただし、法的な手続きを経れば、プロバイダーが契約者の情報を開示することはあります。ネット上での書き込みなどは、IPアドレスから発信者がたどられる可能性があることを覚えておきましょう。
IPアドレスを変えたいときは?
動的IPアドレスの場合、ルーターの電源を切ってしばらく待ってから入れ直すと、グローバルIPアドレスが変わることがあります。ただし、プロバイダーによっては同じアドレスが割り当て直されることもあります。
プライベートIPアドレスは、端末のWi-Fiを一度オフにしてからオンにする、ルーターを再起動する、といった方法で変わることがあります。ネットワークの設定に自信がない場合は、無理に手動で変更しないほうが安全です。
ルーターの管理画面でIPアドレスを確認する方法
家の中の機器のIPアドレスをまとめて知りたいときは、ルーターの管理画面を見るのが便利です。
多くのルーターでは、パソコンやスマホのブラウザに「192.168.1.1」や「192.168.0.1」などのアドレスを入力すると、管理画面が開きます。ルーターのメーカーによってアドレスは違うので、ルーター本体のシールや説明書を確認しましょう。ログインには、管理用のユーザー名とパスワードが必要です。
管理画面の「接続中の端末」「DHCPクライアント一覧」といったメニューを開くと、今つながっている機器と、それぞれのプライベートIPアドレスが一覧で表示されます。スマホやパソコンだけでなく、テレビやゲーム機、スマート家電など、家の中でつながっているものがすべてわかるので、知らない端末がつながっていないかのチェックにも役立ちます。
なお、管理画面のパスワードが初期設定のままになっていると、セキュリティ上のリスクがあります。まだ変更していない場合は、この機会に推測されにくいものへ変えておきましょう。
IPアドレスを調べてもネットにつながらないときは
IPアドレスは正しく表示されているのにネットが使えない場合は、IPアドレス以外のところに原因があるかもしれません。
- DNSの不調:IPアドレスはあっても、サイトの名前から住所を調べる仕組み(DNS)がうまく動いていない可能性があります
- ルーターから先の回線の問題:プロバイダー側の障害や、回線の不具合が起きていることもあります。プロバイダーの障害情報ページを確認してみましょう
- 端末の設定の問題:VPNやプロキシの設定が残っていると、通信がうまくいかないことがあります
IPアドレスを確認するときに気をつけたいこと
IPアドレスを調べたり、人に伝えたりするときには、いくつか気をつけたいポイントがあります。
まず、サポートなどに伝えるときは、相手が本物かどうかを確認することです。正規のプロバイダーやメーカーのサポート窓口なら問題ありませんが、突然届いたメールやSNSのメッセージで、IPアドレスや端末の情報を求められた場合は注意が必要です。不審に思ったら、公式サイトに載っている連絡先から問い合わせ直しましょう。
次に、確認サイトを使うときは、信頼できるサイトを選ぶことです。アクセスしただけでIPアドレスを表示してくれるサイトはたくさんありますが、中には広告が多すぎたり、不要なソフトのダウンロードをすすめてきたりするものもあります。表示を確認するだけで、何かをダウンロードしたり、個人情報を入力したりする必要はありません。
最後に、会社や学校のネットワークでは、勝手に設定を変えないことです。組織のネットワークは、管理者が決めたルールで運用されています。IPアドレスの設定を変える必要がある場合は、必ず管理者に相談しましょう。
よくある質問
スマホとパソコンでIPアドレスが違うのはなぜ?
家の中では、ルーターが端末ごとに別々のプライベートIPアドレスを割り当てているからです。外から見たグローバルIPアドレスは、同じWi-Fiにつないでいれば共通です。
ルーターの管理画面のアドレスがわからない
ルーター本体の裏や側面のシールに書かれていることが多いです。パソコンで調べた「デフォルトゲートウェイ」のアドレスも、多くの場合ルーターのアドレスです。
まとめ
- 外から見たアドレス(グローバル)は、確認用サイトにアクセスするだけでわかる
- 家の中のアドレス(プライベート)は、端末のWi-Fi設定画面で確認できる
- IPアドレスは変わることがあるので、必要なときにその都度確認する
