ジャーナリングのやり方|頭の中を整理する「書く瞑想」の始め方とテーマ例

「頭の中がモヤモヤして落ち着かない」「自分が本当は何をしたいのかわからない」。そんなときにおすすめなのがジャーナリングです。

ジャーナリングは、頭に浮かんだことを紙に書き出すだけのシンプルな方法で、「書く瞑想」とも呼ばれています。この記事では、ジャーナリングのやり方、続けるコツ、書くことに迷ったときに使えるテーマ例を紹介します。

この記事のポイント

  • ジャーナリングは、頭の中のことをそのまま書き出す方法
  • 時間は1日5〜10分、紙とペンがあれば今日から始められる
  • 上手に書こうとせず、思いつくままに書くのがコツ

ジャーナリングとは?

ノートに書く

ジャーナリングは、頭に浮かんだ考えや気持ちを、評価や修正をせずにそのまま紙に書き出す方法です。日記と似ていますが、「その日の出来事を記録する」よりも、「今の自分の頭の中を外に出す」ことに重点があります。

書き出すことで、ぐるぐるしていた考えを客観的に見られるようになり、気持ちの整理や自分の本音に気づくきっかけになります。

ジャーナリングで期待できること

  • 頭の中がスッキリする:モヤモヤや不安を書き出すと、気持ちが落ち着きやすくなる
  • 自分の本音に気づける:書いているうちに「本当はこう思っていたんだ」と気づくことがある
  • 考えが整理される:悩みを書き出すと、問題と解決策が見えやすくなる
  • アイデアが生まれる:書き出したことがつながって、新しい発想が出てくる

ジャーナリングのやり方【5ステップ】

ペンで書く手
  1. 紙とペンを用意する:ノートでもメモ帳でもOK。手書きがおすすめですが、続けやすいならスマホのメモでも構いません
  2. 時間を決める:まずは5〜10分。タイマーをセットすると集中しやすくなります
  3. テーマを決める(なくてもOK):何を書けばいいか迷う人は、下で紹介するテーマから1つ選びましょう
  4. 手を止めずに書き続ける:文法や字のきれいさは気にせず、思いついたことをそのまま書きます。「何も思いつかない」と書いてもOKです
  5. 書き終わったら読み返す:気づいたことがあれば、最後に一言メモしておきましょう

書くことに迷ったときのテーマ例

気持ちを整理したいとき

  • 今、頭の中で一番気になっていることは?
  • 最近、モヤモヤしたことは?それはなぜ?

自分を知りたいとき

  • 時間を忘れて夢中になれることは?
  • もし何でもできるとしたら、何をしたい?

前向きになりたいとき

  • 今日よかったこと、感謝したいことを3つ
  • 1年後、どんな自分になっていたい?

「もし何でもできるとしたら?」のテーマで書いたことは、やりたいことリストのネタにもなります。

合わせて読みたい

ジャーナリングを続けるコツ

  • 時間を固定する:朝起きてすぐ、寝る前など、毎日同じタイミングで書く
  • 短くてもOKにする:疲れている日は3行だけでも書けば合格
  • 人に見せない前提で書く:誰にも見られないから、本音を書ける
  • ときどき読み返す:1か月前の自分と比べると、変化や成長に気づけて楽しくなる

ジャーナリングの4つの種類

手帳とノート

ジャーナリングにはいくつかのやり方があります。目的や気分に合わせて選んでみましょう。

種類 やり方 向いている人・場面
フリージャーナリング テーマを決めず、頭に浮かんだことを書き続ける とにかく頭の中をスッキリさせたいとき
テーマジャーナリング 1つの問いを決めて、それについて書く 自分の考えや本音を深掘りしたいとき
感謝ジャーナリング その日の「よかったこと」「感謝したいこと」を書く 前向きな気持ちで1日を終えたいとき
朝のジャーナリング 起きてすぐ、思いつくままにノート数ページ分を書く 1日のスタートを整えたい人

最初は、テーマを決めて書く「テーマジャーナリング」がおすすめです。何を書けばいいか迷わずに済むので、続けやすくなります。慣れてきたら、フリーで書いたり、朝と夜で種類を変えたりしてみましょう。

実際の書き方の例

「どんなふうに書けばいいのかイメージできない」という人のために、書き方の例を紹介します。テーマは「最近モヤモヤしたことは?」です。

最近モヤモヤしたこと。会議で自分の意見を言えなかった。言おうと思ったけど、タイミングを逃した。というか、間違っていたら恥ずかしいと思った。なんで恥ずかしいんだろう。たぶん、できない人だと思われたくないから。でも、黙っていても結局モヤモヤしている。次の会議では、ひとことだけでも言ってみる。メモに書いておけば言いやすいかも。
このように、きれいな文章でなくて大丈夫です。思ったことをそのまま書いていくと、「なぜモヤモヤしたのか」「次にどうしたいのか」が自然と見えてきます。書き終わったときに、最初より少し気持ちが軽くなっていれば、それで十分です。

シーン別・おすすめのテーマ

仕事で悩んでいるとき

  • 今の仕事で、楽しいと感じる瞬間はどんなとき?
  • 今いちばん負担に感じていることは?それはなぜ?
  • 理想の働き方を、具体的に書くとしたら?

人間関係で疲れたとき

  • 最近、心が動いた出来事は?(うれしい・悲しい・腹が立つ)
  • その相手に、本当はなんと言いたかった?
  • 一緒にいて楽な人には、どんな共通点がある?

目標を立てたいとき

  • 1年後、どんな1日を過ごしていたい?
  • そのために、今月できる小さな一歩は?
  • やめたいこと、手放したいことは何?

ジャーナリングが続かないときの対処法

書く時間がとれない

5〜10分がつらいなら、「3行だけ」にハードルを下げましょう。寝る前に布団の中でスマホのメモに書く、という形でも構いません。毎日少しでも書くことが、習慣化の近道です。

何を書けばいいかわからない

この記事で紹介したテーマを、ノートの最初のページに書き写しておきましょう。迷ったら、その中から1つ選んで書けばOKです。

書いても意味がない気がする

ジャーナリングの効果は、1回で劇的に感じられるものではありません。2〜3週間続けてから、最初のページを読み返してみてください。悩んでいたことが解決していたり、考え方が変わっていたりして、続けてきた意味を実感できるはずです。

人に見られるのが心配

鍵つきのノートやパスワードをかけたメモアプリを使う、書いたあとに破って捨てる、といった方法もあります。誰にも見られないと思えると、本音で書きやすくなります。

手書きとデジタル、どっちがいい?

手書きの文字
手書き(ノート) デジタル(スマホ・PC)
よいところ 考えがゆっくり整理される。スマホの通知に邪魔されない いつでもどこでも書ける。検索や読み返しが簡単
気をつけたいところ ノートを持ち歩く必要がある ついSNSなど別のアプリを開いてしまいがち

じっくり自分と向き合いたいなら手書き、続けやすさを重視するならデジタルがおすすめです。どちらか一方に決めなくても、家ではノート、外出先ではスマホ、と使い分けても大丈夫です。

ジャーナリングを習慣にした人に起きやすい変化

ジャーナリングを続けていると、少しずつ次のような変化を感じる人が多いようです。

ひとつは、感情に振り回されにくくなることです。イライラや不安を感じたときに、「今の気持ちを書き出してみよう」とひと呼吸置けるようになります。書くことで、気持ちと少し距離をとって眺められるようになるからです。

もうひとつは、決断が早くなることです。日頃から自分の考えや価値観を書き出していると、何を大事にしたいのかがはっきりしてきます。迷ったときも、「自分ならこっちを選ぶ」と判断しやすくなります。

さらに、小さな幸せに気づきやすくなるのも特徴です。特に感謝ジャーナリングを続けていると、何気ない日常の中にも「よかったこと」がたくさんあることに気づけるようになります。

もちろん、効果の感じ方には個人差があります。無理に変化を求めず、「書いたら少しスッキリした」くらいの気持ちで続けるのが、長く続けるコツです。

ジャーナリングと相性のいい習慣

ジャーナリングは、ほかの習慣と組み合わせると、さらに効果を感じやすくなります。

例えば、朝の散歩のあとに書くのもおすすめです。体を動かしたあとは頭がスッキリしていて、考えがまとまりやすくなります。散歩中に浮かんだアイデアを、そのまま書き留めることもできます。

読書と組み合わせるのもいい方法です。本を読んで心に残った一文を書き写し、それについて自分がどう思ったかを書いてみましょう。読書の内容が記憶に残りやすくなるうえ、自分の考えも深まります。

また、週末の振り返りの時間にジャーナリングを取り入れるのも効果的です。1週間の出来事を振り返り、うまくいったこと、改善したいこと、来週やりたいことを書き出すと、毎週少しずつ前に進んでいる実感が持てます。

大切なのは、ジャーナリングを「やらなければいけないこと」にしないことです。自分の気持ちを整える、ちょっとしたごほうびの時間として、気楽に続けていきましょう。

最初の1週間のジャーナリングプラン

「何から始めればいいかわからない」という人のために、最初の1週間のテーマを用意しました。1日1つ、5分だけ書いてみてください。

  1. 1日目:今、頭の中で一番気になっていることは?
  2. 2日目:今日あったよかったことを3つ
  3. 3日目:最近、心が動いた出来事とその理由
  4. 4日目:時間を忘れて夢中になれることは?
  5. 5日目:今の自分に足りていないと感じるものは?
  6. 6日目:1年後、どんな自分になっていたい?
  7. 7日目:1週間書いてみて、気づいたこと

7日目に1週間分を読み返してみると、自分の考え方のクセや、大切にしていることが少し見えてくるはずです。

よくある質問

日記とどう違うの?

日記は出来事の記録が中心ですが、ジャーナリングは考えや気持ちを書き出すことが中心です。厳密なルールはないので、両方を組み合わせても大丈夫です。

書いているとネガティブなことばかり出てくる…

それでも大丈夫です。外に出すことで気持ちが軽くなることもあります。最後に「よかったこと」を1つ書いて締めると、前向きな気持ちで終えやすくなります。つらい気持ちが続くときは、一人で抱え込まず、信頼できる人や専門の窓口に相談しましょう。

朝と夜、どちらに書くのがいい?

どちらでも構いません。朝に書くと1日のスタートが整い、夜に書くと1日の出来事や気持ちを整理できます。続けやすい時間帯を選びましょう。

ジャーナリング用のノートは何でもいい?

何でも大丈夫です。お気に入りのノートやペンを使うと、書く時間が楽しみになって続けやすくなります。

まとめ

  • ジャーナリングは、頭の中をそのまま紙に書き出す「書く瞑想」
  • 1日5〜10分、テーマを決めて手を止めずに書く
  • 上手に書こうとしない、短くてもOKにすることが続けるコツ

自分とじっくり向き合う時間は、20代の大きな財産になります。今夜寝る前に、5分だけ書いてみてください。

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