個人投資家Cisさんから学ぶ投資哲学は日常に生かせる

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個人投資家として有名なCisさん著書「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」を読んだけどめっちゃおもしろい。

Cisさんは手元の300万円から230億円を稼いだ個人投資家。株式投資で一回数十億規模の取引をすることから「一人の力で日経平均を動かせる男」と言われているそう。

株式投資をやっている人はもちろんですが、仕事のマインドセットとして参考になります。活きたビジネス書としてスラスラ読めるので、かんたんに興味があった概要を話していきます。

目先の「利確」に走れば大勝ちはなくなる

「利確」とは利益確定の略で、買った時よりも値上がりしている時に株や為替を決済して現金化すること。

心理的にちょっとでも値上がりすれば利確をしたくなるものですが、あくまで重要なのは勝率ではなくトータルの損益。今日の勝利ではなく最終的に勝っているかどうかが重要です。

Cisさんの場合利益になる取引は3割くらいしかないそう。残りのほとんどがトントンかちょい負け。

しかし、負けの額に対し10〜20倍の金額を勝つことがあるから勝率が低くてもトータルはプラス。

目先の利確は1日で見たらいいかもしれないけど長期的に勝ち続けるのってすごく大変。損失を怖がらずキチンと損切りして負けを少なくする判断ができるかどうかが重要なんですね。

 

相場とは、リターンを求めてリスクを取る行為。

身銭を切ってリスクを取るのは難しいし、多くの人はやろうとしない。

「安く売って高く売る」という発想でいると高い時は買いたくないと思ってしまいます。その高いは何と比較しているのかというと過去の比較しての話。

適正な価格は本質的に存在しない。なので過去と比較して考えずにじぶんの仮説を立ててリスクを取りにいくことが必要である。

確かに、日経平均でこの株が上がっているから買っておこうとか、多くの人が言うから間違いないとか多数決に流されてしまうことは日常でもありがちですね。

リスクとリターンは常にトレードオフの関係。

これは株に限らず新しいことを始めるにしても身銭を切って経験を積み、リスク管理ができるようになって挑戦することが失敗の確率を減らせるのかと感じました。

冷静さを見失わないうちに引退する

もともと学生の頃はパチンコの元締めとして生計を立ててそこから投資を勉強したCisさん。

資産が6000万円になった段階で会社を辞めて専業のトレーダーになりました。

ただ、辞め時についても本書で語っていました。

29歳の時にふと、「今の自分は、去年のじぶんに勝てないんじゃないかな」と。年々判断力や相場力は下がってくるのでじぶんを過信せず適切な引退時期を判断することが今の最大の仕事。

引退後は特に考えておらずその時になってみないとわかんない。

将来的にどのくらい稼いで何歳まで働きたいか?じぶんの人生設計をする上でゴールを決めるのはあまりやっていない気がしました。この機会にいろいろ考えてみたいです。

リアルな相場に対するマインドセットが学べる

感想としては、勝った話だけではなく負けた額についてもスケールが大きいので真似できないと思いましたが、Cisさんの生き方がめっちゃおもしろい。

投資をしたことがない人にとっても仕事の取り組み方で学べそうなことがたくさんあるはずです。

興味があればぜひ、読んでみてください。

 

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