「本を読む習慣をつけたいけど、なかなか続かない」「買った本が積んだままになっている」。そんな悩みを持つ人は多いと思います。
読書が続かないのは、意志が弱いからではありません。続けやすい「仕組み」がないだけです。この記事では、忙しい人でも無理なく本を読めるようになる、読書習慣を身につけるコツを紹介します。
- 最初は「1日1ページ」でいいので、毎日本を開く
- 読む時間と場所を、今ある習慣にくっつける
- 全部読もうとせず、必要なところだけ読んでOK
読書が続かない3つの理由
- ハードルが高すぎる:「毎日1時間読む」「1冊を最後まで読む」など、最初から目標が大きすぎる
- 読む時間が決まっていない:「時間があるときに読もう」では、ほかのことに時間を取られてしまう
- 本選びが合っていない:興味がない本や難しすぎる本を、義務感で読もうとしている
読書習慣を身につける7つのコツ
1. 目標は「1日1ページ」から
習慣にするために一番大事なのは、毎日続けることです。最初は1ページ、5分でも構いません。「本を開く」ことを毎日のルールにすると、気づけば読む量は自然と増えていきます。
2. 今ある習慣にくっつける
新しい習慣は、すでにある習慣とセットにすると定着しやすくなります。
- 朝のコーヒーを飲みながら読む
- 通勤電車に乗ったら読む
- 寝る前、布団に入ったら読む
3. スマホを触る時間を少しだけ置き換える
SNSや動画を見ている時間の一部を、読書に置き換えてみましょう。スマホのホーム画面の一番目立つ場所に電子書籍アプリを置くだけでも、手に取る回数が変わります。
4. 本はいつも持ち歩く
待ち時間や移動中のスキマ時間は、意外とたくさんあります。紙の本でも電子書籍でも、いつでも読める状態にしておくのがコツです。
5. 興味のある本から選ぶ
読書習慣をつけたいなら、最初は自分が本当に読みたい本を選びましょう。漫画で学べる入門書や、図解の多い本から始めるのもおすすめです。
6. 最後まで読まなくていい
すべてのページを読む必要はありません。目次を見て、気になる章だけ読むのも立派な読書です。合わない本は途中でやめて、次の本にいきましょう。
7. 読んだら1つだけアウトプットする
読み終わったら、「明日からやってみること」を1つだけメモしてみましょう。内容が記憶に残りやすくなり、読書の効果を実感できるので、次の本を読むモチベーションにもつながります。
忙しい人は「耳で読む」のもアリ
どうしても読む時間がとれない人は、オーディオブックを活用してみましょう。通勤中や家事をしながら、耳で本の内容を聴くことができます。「読む」にこだわらず、自分の生活に合った方法で本に触れることが大切です。
目的別・3つの読み方を使い分けよう
本は、最初から最後まで同じペースで読まなければいけないものではありません。目的に合わせて読み方を変えると、読書がぐっと楽になります。
| 読み方 | 向いている本・場面 | やり方 |
|---|---|---|
| 拾い読み | ビジネス書、ハウツー本 | 目次を見て、知りたいところだけ読む |
| 通し読み | 小説、エッセイ、入門書 | 最初から順番に、楽しみながら読む |
| じっくり読み | 専門書、人生を変えたい本 | メモを取りながら、何度も読み返す |
特にビジネス書や実用書は、まず目次とまえがき、まとめの章を読んで全体像をつかむのがおすすめです。そのうえで、自分に必要な章だけをしっかり読めば、短い時間でも得るものは十分あります。
失敗しない本の選び方
読書習慣が続くかどうかは、最初の1冊選びで大きく変わります。次のポイントを意識して選んでみましょう。
- 今の悩みに関係する本を選ぶ:「人間関係に疲れた」「お金の不安がある」など、今まさに困っていることに答えてくれる本は、自然と読み進められます
- 薄くて読みやすい本から始める:200ページ前後の本や、図解・イラストが多い本は、読み切る達成感を味わいやすいです
- 試し読みをする:書店で数ページ読んだり、電子書籍のサンプルをダウンロードしたりして、文章が自分に合うか確かめましょう
- 信頼できる人のおすすめを参考にする:身近な人や、考え方に共感できる人がすすめる本は、当たりの確率が高いです
- ロングセラーを選ぶ:何年も読み継がれている本は、それだけ多くの人の役に立ってきた証拠です
読書の時間をつくる1日のスケジュール例
「本を読む時間がない」という人も、1日の中にはスキマ時間が意外とあります。例えば、こんな形で読書を組み込めます。
| 時間帯 | 読書のしかた | 目安 |
|---|---|---|
| 朝の通勤 | 電子書籍やオーディオブックで | 15分 |
| 昼休み | 食後に数ページだけ | 10分 |
| 帰りの通勤 | 朝の続きを読む | 15分 |
| 寝る前 | スマホを置いて紙の本を | 10分 |
これだけで、1日50分ほどの読書時間になります。毎日すべてをやる必要はありませんが、「この時間は本を読む」と決めておくだけで、読む量は大きく変わります。
読書メモのかんたんテンプレート
読んだ内容を忘れないためには、短いメモを残すのが効果的です。次の3つだけ書けばOKです。
- 本のタイトルと読んだ日
- 一番心に残ったこと(1〜3行)
- 明日からやってみること(1つ)
読書が苦手な人のためのステップアップ法
活字を読むのがどうしても苦手な人は、いきなり難しい本に挑戦せず、段階を踏んで慣れていきましょう。
- 漫画で学べる本:お金、歴史、ビジネスなど、漫画で解説した入門書は読みやすく、内容も頭に入りやすいです
- 図解が多い本:見開きで1テーマを図解している本は、短い時間で読めます
- エッセイや短編:1話が短いので、スキマ時間にも読みやすいです
- 新書やビジネス書:ここまで来たら、興味のあるテーマの本を読んでみましょう
読書習慣がもたらす3つの変化
読書を続けると、どんないいことがあるのでしょうか。習慣にする前に、ゴールのイメージを持っておくとモチベーションが続きやすくなります。
1. 考え方の引き出しが増える
本を読むと、自分ひとりでは思いつかなかった考え方や視点に出会えます。仕事で行き詰まったとき、人間関係で悩んだときに、「あの本ではこう書いてあったな」と思い出せる引き出しが増えていきます。何冊も読むうちに、それぞれの本の知識がつながって、自分なりの考えが育っていくのも読書の面白いところです。
2. 言葉で伝える力がつく
たくさんの文章に触れると、自然と語彙や表現の幅が広がります。メールや企画書、会話の中で、自分の考えをわかりやすく伝えられるようになるのは、読書の大きな効果のひとつです。
3. 自分の時間を持てるようになる
スマホを置いて本を開く時間は、情報があふれる毎日の中で、自分のペースを取り戻せる貴重な時間でもあります。通知に追われず、ひとつのことにじっくり向き合う時間は、心を落ち着かせてくれます。
読書が続く環境のつくり方
習慣は、意志の力よりも環境の力で続きます。読書がしやすい環境を整えてみましょう。
- 読む本を目に入る場所に置く:ベッドの横、カバンの中、リビングのテーブルなど、自然と手に取れる場所に置いておきます
- 次に読む本を用意しておく:1冊読み終わったときに次の本がないと、そこで習慣が途切れやすくなります。読みたい本のリストをつくっておきましょう
- スマホを別の部屋に置く時間をつくる:寝る前の30分だけでも、スマホを手の届かない場所に置くと、本に集中しやすくなります
- 読書記録アプリやノートで「見える化」する:読んだ本が増えていくのが目に見えると、続けるのが楽しくなります
読書を習慣にするための「最初の30日」の過ごし方
新しい習慣が身につくまでには、ある程度の時間がかかると言われています。読書習慣も、最初の1か月をどう過ごすかがカギです。
最初の1週間は、とにかく「毎日本を開く」ことだけを目標にします。読む量は1ページでも構いません。大事なのは、読書を毎日のルーティンに組み込むことです。
2週目は、読む時間を少しだけ延ばしてみましょう。5分読めていたなら10分に。無理に延ばす必要はありませんが、読みたい気持ちが出てきたら、その気持ちに乗っかって読み進めます。
3週目は、読書メモを始めてみます。1冊読み終わっていなくても、印象に残った一文や、やってみたいことを書き留めておきましょう。
4週目は、1か月を振り返ります。何日読めたか、どんな時間帯が読みやすかったかを確認して、自分に合ったペースを見つけます。読めなかった日があっても気にせず、また次の日から再開すれば大丈夫です。
1か月続けられたら、読書はもう立派な習慣になりつつあります。次の1冊を選ぶのが楽しみになっていれば、大成功です。
読書を「人と共有する」楽しみ方
ひとりで黙々と読むのも読書の醍醐味ですが、人と共有することで、読書の楽しさはさらに広がります。
例えば、読んだ本の感想を友人や家族に話してみる。人に説明しようとすると、内容を自分の言葉で整理する必要があるので、理解がぐっと深まります。相手の感想を聞けば、自分では気づかなかった視点にも出会えます。
SNSやブログで感想を発信するのもおすすめです。同じ本を読んだ人とつながれたり、次に読む本のおすすめをもらえたりします。読書会に参加してみるのも、新しい本や人との出会いのきっかけになります。
「読んだらおしまい」ではなく、「読んで、話して、行動する」。このサイクルが回り始めると、読書はもっと楽しく、もっと役に立つ習慣になります。
よくある質問
1か月に何冊読めばいい?
冊数にこだわる必要はありません。1冊を何度も読み返して深く理解するのも、立派な読書習慣です。
紙の本と電子書籍、どっちがいい?
どちらでも大丈夫です。メモを書き込みながらじっくり読むなら紙、持ち歩きやすさやスキマ時間を重視するなら電子書籍がおすすめです。
読んだ内容をすぐ忘れてしまう…
誰でも読んだ内容の多くは忘れてしまうものです。大事なのは、1つでも行動に移すこと。読書メモを残し、気になった本は時間をおいて読み返すと記憶に残りやすくなります。
図書館を使うのはアリ?
もちろんアリです。お金をかけずにたくさんの本に出会えますし、返却期限があることで「読み切ろう」という気持ちにもなります。
まとめ
- 読書習慣は「1日1ページ」から始める
- 読む時間を、今ある習慣にくっつける
- 読んだら「やってみること」を1つメモする
最初の1冊に迷ったら、20代で読んでおきたい本をジャンル別にまとめた記事を参考にしてみてください。
